WindowsXP(SP3込み)のインストールディスク作成。

新規にWindowsXPをインストールする時に、
「ああもうWindowsUpdateとかめんどい!!!」
と思ったこと、ありませんでしょうか。


私も「めんどくせー!」と思ったひとりでして、
会社の同僚に聞いたところ、UpdateやServicePack込みの
インストールディスクを作れることが判明。


というわけで、タイトル通りブータブルディスクを作成してみた。
実際に1台PCを組み立てる機会があったので、
やりながらメモとしてまとめてみます。


#注意!下記は私が試した結果を述べているだけですので
#ご自分で実施する際は自己責任でお願いします!


【参考記事】
WindowsXP SP3 適用済みブータブルCD作成メモ
http://funsrv.blogspot.com/2008/05/windowsxp-sp3-cd.html

Service Pack 適用済みブート可能 CD-ROM を作成するには
http://homepage2.nifty.com/winfaq/wxp/setup.html#1421


【作成方法】
◆1.下準備
下記4点を揃える。

IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 3
ネットワーク インストール パッケージ(SP3の本体)
ダウンロードした「WindowsXP-KB936929-SP3-x86-JPN.exebbie.exe」
というファイルをそのまま使う。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=5b33b5a8-5e76-401f-be08-1e1555d4f3d4

BBIE最新版
WinXPのCDから、必要なファイルを抜き出すソフトウェア。bbie.exeだけ使う。)
http://www.nu2.nu/bbie/
ZIPパッケージをダウンロードした後、解凍してexeファイルを取り出す。

CDRToolsパッケージ最新版(ISO作成に使用。mkisofs.exe、cygwin1.dllだけ使う。)
ftp://ftp.berlios.de/pub/cdrecord/alpha/win32/
※Anonymous FTPでアクセス
なお執筆時点で最新のZIPパッケージは
「cdrtools-1.11a12-win32-bin.zip」
というバージョン。
解凍して、先述した2つのファイルを取り出す。

自分で持っているWindowsXPのインストールディスク


◆2.作業フォルダを下記の通り設定して、ファイルを配置する
(CDドライブ以外に、700MB以上の空きがあるHDDを2つ使うと効率が良いらしい)

No. 役割 フォルダ 作業前に入れておくもの
1 DVD/CDドライブ F:\ なし
2 WindowsCD-ROMのコピー先 D:\XP3Temp なし
3 作業フォルダ E:\XP3Temp WindowsXP-KB936929-SP3-x86-JPN.exebbie.exe、mkisofs.exe、cygwin1.dll、sp3.bat(←次で説明します)

(フォルダ名は例です)


◆3.バッチファイルを作成する
上述した参考記事に記されていたバッチファイルを作成する。
若干カスタマイズしてみた。


下記のテキストをメモ帳などにコピペして「sp3.bat」など名前を付けて保存する。


最初の3行の「SET○○」のイコールの後には

SET TMPVLM=D ←WindowsCD-ROMのコピー先のドライブ名
SET CDDRV=F ←DVD/CDドライブ名
SET BOOTDATA=XP3Temp ←WindowsCD-ROMのコピー先のフォルダ名

を書く。
フォルダ名は、「Working\XP3Temp」のように¥マーク(バックスラッシュ)でつなげば
作業フォルダの指定を下層にすることも可。


↓↓↓これをコピペして、SET○○の行だけ編集してみてください!

SET CDDRV=F
SET TMPVLM=D
SET BOOTDATA=XP3Temp

md %TMPVLM%:\%BOOTDATA%
xcopy %CDDRV%:\ %TMPVLM%:\%BOOTDATA% /e
windowsxp-kb936929-sp3-x86-jpn.exe /integrate:%TMPVLM%:\%BOOTDATA%

bbie %CDDRV%:
copy image1.bin %TMPVLM%:\%BOOTDATA%

mkisofs -b image1.bin -no-emul-boot -J -N -o winxpsp3.iso %TMPVLM%:\%BOOTDATA%

del /f/q/s %TMPVLM%:\%BOOTDATA%\*.*
rd /s/q %TMPVLM%:\%BOOTDATA%


作成したら、そのファイルを先ほどの作業フォルダのところへ置く。


◆4.実行
先ほどのbatをダブルクリックすると、作業が開始される。
時おり、アラートやら確認ダイアログなどが出るので、
指示に従いながらクリック。


ちなみに、WindowsCDの読み込みが途中で固まった様子があれば、
フツーにCDを一旦取り出して、入れ直すと続行したりする。
(この時も確認ダイアログが出るので、続行を選んでクリック)


◆5.焼く
バッチが終了すると、先ほどの作業フォルダに
「winxpsp3.iso」というISOファイルができるので、
何かしらイメージを焼きこむソフトを使って、焼く。


実際に、WinXPHomeSP2のインストールディスクを利用して
上記バッチファイルで作成してみました。
結果は、ふつうにインストールディスクとして使えている模様。
無事に、ノートパソコンのOS再インストールを行うことができました。