中高生のリテラシー事情。

非常に興味深いニュースでした。



mixiって何ですか?」大分県の現役高校生が語るケータイ事情
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2009/02/23/22536.html


まぁこんなものだと思います、というかむしろ安心しました。
「プロフ」よりも「リアル」という、一歩踏み込んだところへ
コミュニケーションが進行しているのが凄く不安になりました。


以前、ゲーム会社の息子が同級生にいたのですが、
中学生くらいまでゲーム機は一切やらなかったそうです。
そして中学〜高校くらいからゲームをやり始めた瞬間にハマって
20歳を超える頃にはほぼ廃人、という友達がいました。


一方的な制限、その逆で開放、というのは非常に危険で、
結局自分達が子供に同じ体験をさせようと思っても
自分達がそれらの経験を得るためのプロセスまで含めて
ちゃんと子供たちに教えられているのかどうかは非常に疑問です。


私の実家は兄弟が全員IT関係者で父もITに馴染んでいるため
免疫ができている家庭ですが、母親同士でお茶している時に
Mixiは登録するだけで個人情報が漏れるんですってよ」
という会話を聞いて母が苦笑したそうです。


まぁ当然です、Mixiに登録した程度じゃ個人情報は漏れません。
結局これまでにMixiで起きた問題というのは、
きちんと公開非公開を選んだかどうか、というのもそうですし
日記やマイミク、コミュにおける発言、掲載する写真など
その人自身のメディアリテラシーにおける個人の問題があったから
騒ぎが大きくなっただけです。


平たく言うと、包丁は食材を加工するために使うわけで
最初から人殺しの道具としては認知されないのと同じです。
ただ、何の前知識もなく幼児に包丁を渡すことはないですよね。
いまの子供たちに携帯電話を渡す行為は、
何の前知識も無く幼児に包丁と渡すことと同じだと思っています。


じゃあ、正しい包丁の使い方ってなぁに?
携帯電話では、これに対する答えが
まだ標準化されていないのだろうと思います。


制限をかければ、かけるだけ業界に溝が生まれ、
業界全体の成長がそこで止まってしまう危険もあります。


IPプロトコル上でできること、携帯電話という
ひとつの区切られたメディアでできることは似て非なるもの。
そこをどうわきまえるかは、しっかり議論して
明快な答えを導かないといけません。


逆に作り手側も、安易な収益源に手を出さずに
この問題にどう向き合うか考えないといけないですね。